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更新日:2022年03月25日

道に華咲く、肘折名物朝市

朝市へと向かう下駄の音がひびく。朝もやのなか、肘折のゆったりとした一日のはじまりを知る。

 肘折の名物のひとつに挙げられるのが朝市。自分で作ったもの、畑で採れたものを気さくなおばちゃんたちが旅館の軒先で直接売ってくれる、全国でも珍しい市です。
 冬場を除く毎日、午前5時になると地元・朝市組合のおばさんたちが新鮮な野菜や山菜、果物、また自分で作った笹巻きやしそ巻きなど、その季節の新鮮な旬のもの、サルノコシカケ、マムシといった珍しいものが道端にズラリと並び、賑やかに朝市が始まります。
 そして両側に並んだ市をのぞきこみながら、カランコロンと下駄を鳴らして歩く湯治客に、おばさんたちから元気よく声がかかります。毎年訪れる常連さんも多く「おばちゃん、今年も来たよ」「元気で来られて良かったね」といった会話や「元気になって明日帰るから、何か珍しいもの持ってきて」といった声があちこちから聞こえ、ほのぼのとした雰囲気が街に広がります。
 今では、旅館で食事を出してもらう人が多いのですが、以前は湯治と言えば自炊が一般的でした。肘折に泊まっている湯治客は、この朝市で材料を調達し、自炊しながら何日も滞在したといわれています。
もちろん、今もその風情を残し、自炊する人もいます。また、家族や知人へのお土産として、新鮮な肘折特産品を買って帰っていきます。

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